
台湾映画史最高峰
金馬奨〈最優秀作品賞〉を含む最多4冠受賞
本作は台湾映画界最高峰の映画賞である第62回金馬奨にて最多11部門にノミネート、さらに最優秀作品賞・最優秀脚本賞・最優秀美術賞・最優秀衣装デザイン賞の4部門を受賞し大きな注目を集めた。2025年11月に公開を迎えた台湾国内での興行収入は約5億円を突破し、現在も記録を更新中。金馬奨で最優秀作品賞を受賞し、興行収入約5億円を超えた台湾映画として、歴代の『グリーン・デスティニー』『ラスト、コーション』『セデック・バレ』に次ぐ快挙を成し遂げている。
監督は『熱帯魚』『1秒先の彼女』などで知られる台湾映画界屈指のヒットメーカー、チェン・ユーシュン。従来のユーモラスであたたかみのある人間描写をさらに深化させながらも、本作では1950年代、戒厳令のもと多くの市民が反政府と疑われ、逮捕・処刑された「白色テロ」の時代を真正面から描き、新たな境地を切り拓いた。
物語の舞台は、戦後間もない1950年代の台湾。
白色テロによって命を奪われた兄の遺体を探す少女と、同じく時代の犠牲となり仲間を喪った広東出身の元軍人の青年。心に深い傷を抱えた二人は出会い、時代の激流に翻弄されながらも、互いに寄り添い未来へと強く歩み出していく。
やがて彼らの運命が導かれる先に待つ奇跡のラストシーンは、観る者の心をあたたかな涙で包み込むだろう。
あらすじ
1950年代、戒厳令下の台湾。 白色テロにより反政府分子として捕らえられた兄が台北で処刑されたと知った少女・阿月(アグエー)は、故郷の嘉義から、なけなしの金と兄の形見の時計を手に、遺体を引き取るため一人台北へ向かう。
しかし遺体を引き取るには高額な手数料が必要で、途方に暮れてしまう。怪しい男に騙され、遊郭に売り飛ばされそうになったその時、彼女を救ったのは人力車の車夫・趙公道(ザオ・ゴンダオ)だった。
中国・広東出身の公道は、国民党軍の元軍人として台湾に渡って以来、故郷へ帰ることもかなわず、その日暮らしの生活を送っている。白色テロで軍の仲間を喪い、人生に行き場を見いだせずにいた彼は、阿月の想いに心を動かされ、手を差し伸べることを決意する。先の見えない時代の激流の中で出会った二人の運命が大きく動き出していく……。
監督・脚本:チェン・ユーシュン
出演:ケイトリン・ファン、ウィル・オー、9m88、ツェン・ジンホア、リウ・グァンティン、ビビアン・ソン
2025年│134分│台湾│原題:大濛│カラー│配給:JAIHO/Stranger
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