2026年9月5日(土)公開
沼影市民プール
(c) hydroblast
Staff
英題:NUMAKAGE PUBLIC POOL 2025 年/⽇本/80 分/DCP/カラー/16:9/ステレオ/映倫 G 監督・撮影・編集・録⾳:太⽥信吾 ⾳楽:内橋和久 助監督:芳賀直之 追加撮影:与那覇政之、上ノ園芳樹 プロデューサー:⽵中⾹⼦、太⽥信吾 アソシエイトプロデューサー:⾼根順次 アシスタントプロデューサー:マキシム・ロレ 共同プロデューサー:みやたにたかし 企画協⼒:サトシ・フクモト パブリシティ:プレイタイム エンディングテーマ曲:SuiseiNoboAz「それから」 企画・制作:ハイドロブラスト 配給:NAKACHIKA 助成:⽂化庁⽂化芸術振興費補助⾦(映画創造活動⽀援事業)、 独⽴⾏政法⼈⽇本芸術⽂化振興会
とあるプールが息を引き取るまでの、49日間の記録
誰かにもう会えないと知ったとき、私たちは立ち止まる。 仮にそれが「場所」だったとしても、やはり私たちは同じかたちで、心を揺らす。 これは、都市開発が置き去りにした住人たちへのケアのプロセスである。 1971年、「海なき市にプールを」という市民の願いから生まれた「沼影市民プール」。市民の憩いと出会い、そして健康を支える場として、52年間で約600万人が訪れた。ところが2021年、さいたま市はプールの解体と、小中一貫校の建設を発表。存続を求めて900通を超えるパブリックコメントや1万人以上からの署名が寄せられるも計画は進み、2024年、プールは静かに役目を終えた。 本作はプールが営業を終えるまでの49日間を記録。公共施設の喪失が市民に何をもたらすのかを描き出した。監督は『わたしたちに許された特別な時間の終わり』(13)や『解放区』(14)で知られる太田信吾。ドキュメンタリーとフィクションを横断する独自の手法は、国内外で高く評価され、本作は制作段階においてカルロヴィ・ヴァリ国際映画祭2024にて日本企画としては初となる「First Cut+ Works in Progress Award」を受賞。完成後も釜山国際映画祭、テッサロニキ国際ドキュメンタリー映画祭をはじめ12以上の国際映画祭から招待された。また、エンディングテーマ曲には、SuiseiNoboAz(スイセイノボアズ)「それから」が使用されている。 公開決定に併せてポスタービジュアルも解禁。ひときわ目を引くのは、沼影市民プールのシンボルでもあった近未来的なデザインのウォータースライダーと、姿を消すプールを見送るスタッフたちの後ろ姿だ。すでにプールは取り壊されて更地となっているだけに、「取り壊されたのは、みんなの居場所」のコピーと共に、非常に印象的なデザインとなっている。また、約50秒間の特報予告では、プールを利用していた市民が喪失をどのように受け取るのかを、精神科医エリザベス・キューブラー=ロスによる「死の受容の5段階(否認・怒り・取引・抑うつ・受容)」をモチーフに、時にスリリングに描いていることも示され、観客の期待感を大いに膨らませる内容となっている。
VIDEO