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映画『霧の淵』 ブルガリア最大規模の映画祭 第28回ソフィア国際映画祭インターナショナルコンペティションfirst or second films部門シネマトグラフィ特別賞を受賞!

この度『霧の淵』が、ブルガリア最大規模の映画祭、第28回ソフィア国際映画祭メイン部門であるインターナショナルコンペティションにて正式出品を受け、現地にて上映されました。日本からは、招待作品で参加した『怪物』、『PERFECT DAYS』と本作のみの3作品が上映がされ、日本の映画に触れられる機会にブルガリア現地の観客からは強い関心と嬉しさの声も聞かれました。

更にOdeon Cinemaの会場での上映では、老若男女問わず幅広い観客が来場し、上映後は拍手喝采、感動で泣く方も。本作が撮影された奈良県・川上村と同様に、遠く離れたブルガリアの地方都市でも若い方たちの流出が止められない現実があり、本作で描かれていることに共感し、たくさんの方たちへ深く響いている様子が見られました。

そして、現地時間3月23日(土)午後9時( 日本時間3月24日(日)午前2時)に開催された授賞式にて、本作がインターナショナルコンペティションfirstorsecond films部門シネマトグラフィ特別賞を受賞!

ソフィア国際映画祭は、 27年の歴史を持つ、ブルガリア最大規模かつ中央・東ヨーロッパ圏を代表する映画祭となり、今回選ばれた部門は、世界の新進気鋭監督のデビュー作及び2作目の長編が13作品ノミネートされた部門となります。

〈コメント全文〉

村瀬大智監督
この賞をいただけて光栄です。
この映画は奈良県の川上村という場所で沢山の人々と共に作られた映画です。
ブルガリアという一見、川上村とは繋がりがない土地でこの映画が流れ、映画が僕達の手から離れて
観客へ届き、染み込んでいく時間。これ以上素敵な時間はないと思います。そして何千分、何百分の一秒という世界の一瞬を捉えてきた百々武さんだからこそ、写すことができる川上村がこの映画にはあります。だからこそ審査員の方々にも伝わったのだと思います。言葉が通じなくても言葉の代わりになる映画の素晴らしさを実感した日々でもありました。
撮影監督の百々さんをはじめ、共に映画を作ったスタッフ、俳優陣、川上村の村民の方々。
この映画に関わってくれた全ての人々に感謝します。ありがとうございました。

撮影監督・百々武
今作品で初めて撮影監督を務めさせていただきました。
そしてこの度、素晴らしい賞をいただき、感謝で胸がいっぱいです。
この受賞は、経験豊かなキャストや制作スタッフ、なら国際映画祭のみなさん、川上村のみなさん、
ご協力いただいた方々と共に実現したものだと思います。
case publishingより出版した写真集『生々流転』を見た村瀬監督から、
「この写真が動いたら。」
この言葉に私自身も動かされ、現場で起こることに心を撃たれながら記録することができました。
撮影監督の機会を与えていただいた河瀨直美エグゼクティブプロデューサーには、心からの感謝申し
上げます。
そして、40歳で移住した川上村で出会い、支えてくださる村の皆様に、良いお知らせを届けることが
できて、大変嬉しく思っております。『霧の淵』が、これからたくさんの人々に届くことを願っております。

イヒカ役・三宅朱莉
初めての映画出演
初めての主演
思い入れの深い作品で、このような素晴らしい賞を頂けて、本当に喜びを感じています。
撮影時は自分がちゃんと演技ができるのか、とても不安でした。
しかし、スタッフの皆さんをはじめ、川上村で迎えてくれた村の方や、共演者の方々のお陰で、撮影
期間中はイヒカとして過ごす事が出来ました。
本当にありがとうございました。
この『霧の淵』という作品の制作に携われた事、心から嬉しく思います。
遠く離れた国の方がこの映画を見て
どのように感じたのか楽しみにしています。

咲役・水川あさみ
映画『霧の淵』がソフィア国際映画祭インターナショナルコンペティションfirstorsecondfilms部門
シネマトグラフィ特別賞を受賞とのこと、おめでとうございます!
『霧の淵』の神秘的で美しい映像と静かなテーマ性が国を越えて伝わっていると思うと喜びで胸が熱
くなります。
村瀬監督、撮影監督の百々さん、この度は本当におめでとうございます!!!

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