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『しびれ』第76回ベルリン国際映画祭 出品決定!

新藤兼人賞をはじめ数々の映画賞新人賞を席巻した『佐々木、イン、マイマイン』(20)、続く『若き見知らぬ者たち』(24)と、 これまで“現実に抗いながらも何かを掴もうとする若者の青春”を見つめてきた内山拓也監督。内山監督の故郷である新潟を舞台に、居場所とアイデンティティを模索する少年の物語を自伝的作品として描く渾身の一作『しびれ』が来年2026年に全国公開されます。映画は、自分の居場所を探す孤独な少年が、息をのむような大きな愛を知るまでの20年間を描いた作品です。内山監督が『佐々木、イン、マイマイン』よりも前から執筆を続けてきた構想十余年のオリジナル脚本です。

 
先月11月に開催された第26回東京フィルメックスでは、日本作品で唯一、コンペティション部門に選出。マティアス・ピニェイロ監督ら審査員から「静寂と変化、柔らかと硬さなどが内包され、バランス感覚に満ちた映画である」と評され、審査員特別賞を受賞しました。

 
そして、この度、2026年2月12日から22日まで開催される、世界三大映画祭の一つであるベルリン国際映画祭のパノラマ部門に正式出品されることが決定いたしました。ベルリン国際映画祭は来年2026年で76回目を迎える歴史と伝統ある映画祭で、パノラマ部門は世界中から良質の作品を幅広いジャンルで集めた部門です。

 
出品決定を記念し、このたび新ビジュアルも完成。ビジュアルは、北村匠海演じる主人公・大地と宮沢りえ演じる母・亜樹が二人、柔らかな風に包まれながら、流れる雲がひとつに溶けていくように、そっと肩を寄せ合う姿が切り取られています。居場所を探し続ける人生を歩んできた大地。母の温もりと匂いを感じながらこちらを見据えるそのまなざしには、幸福の実感が宿り、かすかな希望を感じさせるビジュアルとなっています。そしてベルリン国際映画祭用の本編映像も到着。加藤庵次演じる少年時代の大地がひとり、川で生活用水を汲む姿がフィルムカメラでドキュメンタリックに切り取られ、ひとりぼっちでも歩みを止めない主人公の日常に没入させられるようなシーンとなっています。

 
『しびれ』
監督・原案・脚本:内山拓也
出演:北村匠海 宮沢りえ
榎本 司 加藤庵次 穐本陽月
赤間麻里子 / 永瀬正敏
企画・制作:カラーバード 製作幹事・制作プロダクション:RIKIプロジェクト 配給:NAKACHIKA PICTURES

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