ドキュメンタリー映画『アイヌプリ』(12月14日公開/配給:NAKACHIKA PICTURES)のポスタービジュアルと予告編が解禁となりました。
福永壮志が映し出す「等身大のドキュメンタリー」
人気マンガの実写化など、その歴史や文化への関心が高まるアイヌ。本作は、北海道・白糠町で伝統的なマレㇷ゚漁(鮭漁)をはじめとしたアイヌ文化を継承し、日常の中で”アイヌプリ”(アイヌ式)を実践する人々を追ったドキュメンタリー。
監督は、『山女』(23)でTAMA映画祭最優秀新進監督賞を受賞、『SHOGUN 将軍』(ディズニープラス)でも監督を務めるなど、国内外で高い評価を受けてきた福永壮志。『アイヌモシㇼ』(20)では、北海道・阿寒湖のアイヌコタンで暮らす少年の成長を通して、現代のアイヌ民族のリアルな姿を描き、2020年トライベッカ映画祭の審査員特別賞を受賞した。そして本作『アイヌプリ』では、北海道・白糠町で生きるアイヌの家族に密着し、祖先から続くマレㇷ゚漁の技法や文化、信仰等を次世代に伝えていく等身大の姿を映し出し、自らのルーツを大事にしながら今を生きる彼らの姿に迫る。第29回釜山国際映画祭、そして現在開催中の第37回東京国際映画祭でも、その真摯な眼差しに絶賛の声が集まっている。
この程、解禁となったポスターには、北海道・白糠町で生きる天内親子が並んで川に向かい、マレㇷ゚漁を実践する様子が写され、「今を生きる、ある親子の物語」というコピーが添えられている。
合わせて解禁された予告編では、マレㇷ゚漁を息子に教える父が「アイヌの考え方で言うと、自然界のいろんなものにカムイ(神様)が宿っていて…」と語り、実際に獲った魚に「ごめんねではなく、ありがとう」と息子に伝えるシーンも。また、笑顔溢れる日々の暮らしや、生き生きとした等身大の家族、仲間たちの姿が北海道の荘厳な大地と共に写し出されている。アイヌの伝統楽器トンコリ演奏の第一人者でもある、OKIが本作で映画音楽を手掛け、予告編でもその一部を聞くことができる。
今を生きる、ある家族の物語
北海道・白糠町で生きる天内重樹(シゲ)。現代人としての日々を過ごしながらも、彼のやり方でアイヌプリ(アイヌ式)を実践し、祖先から続くマレㇷ゚漁の技法や文化を息子の基樹に伝えている。シゲとその家族の日常を追い、自らのルーツを大事にしながら今を生きる彼らの姿に迫る、等身大の家族の物語。